岐阜県飛驒市古川町で19日夜、さらし姿の男たちがぶつかり合う古川祭の呼び物「起(おこ)し太鼓」があった。やぐら上の大太鼓(直径80センチ)にまたがった2人が長いばちを振り下ろして「ドン、ドン」と低い音を響かせると、「付け太鼓」と呼ばれる小太鼓を担ぐ男衆がやぐらへと殺到した。
やぐらは、まつり広場を出て街の中へ。その後を付け太鼓が追い、約400人の男たちが激しくもみ合った。
20日は豪華屋台の曳(ひ)き揃(そろ)えやからくり奉納などが予定される。
古川祭は気多(けた)若宮神社の例祭。起し太鼓と屋台行事はユネスコの無形文化遺産に登録されている。